防風通聖散のダイエット効果や痩せる飲み方は?飲み続けるとどうなるか副作用を解説
2026年9月1日
この記事では、防風通聖散にはダイエット効果があるのか、そして効果的に痩せる飲み方はあるのか解説し、防風通聖散を飲み続けるとどうなるのか危険性と副作用、合わない人の特徴をまとめました。
さらに、防風通聖散を飲むならどれがいいのか、ツムラ・クラシエなどの処方薬と市販薬の違い、口コミや知恵袋でよくある質問も紹介しますので、防風通聖散が気になっている方はぜひ参考にしてください。
※防風通聖散は、すべての方に必ず体重減少などのダイエット効果が現れる漢方薬ではありません。
肥満に伴う症状の改善を目的として処方されるもので、体質や初期体重、生活習慣によって効果の現れ方には個人差があります。
防風通聖散のダイエット効果は?1ヶ月で何キロ痩せるか解説
防風通聖散はどういった漢方なのか効果効能や作用を解説し、ダイエット効果はあるのか、効果が出るまでどれくらいの期間かかるのか、1ヶ月で何キロ痩せるのかといった疑問をまとめています。
防風通聖散の効果(脂肪燃焼・便通改善)を解説!ダイエットに効くって本当?
防風通聖散は18種類の生薬から構成された漢方薬で、肥満症、高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ、むくみ、便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮ふ炎、ふきでもの(にきび)などの症状を改善する効果が期待できます。
| カッセキ | オウゴン | カンゾウ |
| キキョウ | セッコウ | ビャクジュツ |
| ダイオウ | ケイガイ | サンシシ |
| シャクヤク | センキュウ | トウキ |
| ハッカ | ボウフウ | マオウ |
| レンギョウ | ボウショウ | ショウキョウ |
漢方薬は東洋医学の考え方に基づき、植物、動物、鉱物などの自然由来の生薬を複数組み合わせて作られた医薬品です。一般的に単一の成分で構成される西洋薬とは異なり、生薬に含まれる複数の成分が相互に作用します。
防風通聖散に含まれる生薬の効果・成分を一部ご紹介します。
| マオウ (麻黄) |
血流を良くして発汗を促し、体の巡りを整える働きがあると考えられています。 代表的な成分:エフェドリン、プソイドエフェドリン |
|---|---|
| サンシシ (山梔子) |
熱による炎症や精神的な興奮を鎮める働きがあると考えられており、打撲や腫れものなどに外用することもあります。 代表的な成分:ゲニポシド、カロチノイド色素のクロシン |
| ダイオウ (大黄) |
胃腸の調子を整えたり、便秘に伴うのぼせの症状を改善すると考えられています。 代表的な成分:センノシド |
| ショウキョウ (生姜) |
体を温め、胃腸の働きを整えるほか、冷えによる代謝低下を防ぐ働きがあるとされています。 代表的な成分:ジンゲロール、ショウガロール |
| カンゾウ (甘草) |
熱をとって鎮める働きがあると考えられています。 代表的な成分:グリチルリチン酸、リクイリチン |
防風通聖散は18種類の生薬が相互に作用することで、脂肪の分解・燃焼促進、代謝促進(むくみ解消)、便秘改善といった効果が期待できます。
防風通聖散は肥満症や便秘、高血圧に伴う動悸や肩こりなどの症状に用いられる漢方薬なので、「脂肪を燃やす」「体重を減らす」など直接的な効果があるわけではありませんが、体質に合えば肥満や便秘、むくみなどの改善を通じて、結果的に体重の減少につながるという研究が報告されています。
以下に、防風通聖散の使用で体重や体脂肪、腹囲、皮下脂肪などの変化が確認できた臨床研究のデータをご紹介します。
| 服用期間 | 12週間 |
|---|---|
| 体重 | 平均2.2kg減少 |
| 内臓脂肪 | 平均17.4%減少 |
| 皮下脂肪 | 平均9.3%減少 |
| ウエストサイズ | 平均-3.3cm |
| 測定項目 | 服用0週 | 服用12週 | 服用24週 |
|---|---|---|---|
| 体重(kg) | 90.8±17.9 | 84.9±19.0 | 80.0±10.3 |
| BMI(kg/㎡) | 36.7±6.8 | 34.1±5.7 | 32.4±5.5 |
| 体脂肪(%) | 42.0±6.8 | 40.0±5.6 | 35.8±5.7 |
| 内臓脂肪(㎠) | 197.6±69.7 | − | 104.4±28.0 |
| 皮下脂肪(㎠) | 426.4±135.3 | − | 304.0±132.5 |
※対象:肥満症治療を目的に京都府立医科大学附属病院肥満症外来を受診した女性患者で、空腹時血糖値が126mg/dLより低く、糖負荷後120分血糖値が140mg/dL以上で200mg/dLより低い症例81例
上記のように、防風通聖散の減量効果に関する研究は複数報告されており、適切な生活習慣と併せて一定期間継続することで体重やBMIの減少、体脂肪や腹囲・ウエストサイズの減少などの変化が確認されています。
ただし、報告された変化がすべての人に当てはまるわけではなく、体質や生活習慣によって個人差があります。
防風通聖散の服用に興味がある方は、医療機関を受診して医師に相談するか、ドラッグストアなどで購入する場合には薬剤師や登録販売者に相談してみるのがおすすめです。
防風通聖散は1ヶ月で効果ある?何キロ痩せるか目安を紹介
防風通聖散を服用すると「1ヶ月で効果がでるのか」「何キロ痩せるのか」と気になっている方も多いでしょう。
防風通聖散の効果を実感できるまでの期間は、症状による違いや個人差が大きいのですが、早い方であれば服用開始から数日で便通の改善を感じるケースがあります。
また、体重や体脂肪の減少についても、1ヶ月以内で変化を実感できている方もいるようです。
| 便通の改善など | 早ければ服用から2日以内 |
|---|---|
| 体重・体脂肪・腹囲などの減少 | 早ければ2週間〜数ヶ月程度 |
防風通聖散で1ヶ月にどのくらい体重が減るのかについては、いくつかの研究データがあります。
小林製薬の研究では4週間時点で平均1.5kgの体重減少が報告されており、12週間で平均2.2kgの減少が確認されています。
また、東海大学医学部の臨床研究のデータでは4週間時点のデータはありませんが、12週間で平均体重5.9kgの減少という結果が出ています。
同じ12週間で比べても、2.2~5.9kgと減少幅が大きく、個人の初期の体重や食生活・運動習慣によっても変わることが推測されます。
防風通聖散は脂肪の分解・燃焼促進、代謝促進(むくみ解消)、便秘を改善してくれる漢方薬ですが、飲むだけで痩せる薬ではないため、減量目的で服用する場合は適切な食事や運動と合わせて継続するが大切です。
防風通聖散は更年期太りにも効果がある?
防風通聖散は身体の代謝を促進し、余分な水分や脂肪の排出をサポートする漢方薬です。体質が合えば更年期に起こりやすい肥満・便秘などの症状の改善に効果が期待できます。
しかしながら、防風通聖散は女性ホルモンに直接働きかける漢方薬ではないため、更年期太りを根本から改善したり、更年期のほてり・発汗・のぼせなどの諸症状を改善することはできません。
更年期太り改善のサポートとして防風通聖散の服用を検討している場合は、自分の体調や症状を確認しつつ、かかりつけ医・薬剤師や販売店舗にいる登録販売者に相談してみると良いでしょう。
防風通聖散が効果ない・痩せない人の特徴も紹介
実は、防風通聖散を飲み続けても効果を感じられなかったり、適切な食事と運動と合わせて継続しても痩せないという方もいます。
ここでは、防風通聖散で効果ない・痩せないと感じる人の特徴をまとめたので参考にしてください。
漢方薬は、東洋医学の考え方に基づき、個人の体質や症状を総合的に判断して処方されます。この判断基準の一つに「証」があり、体力や体質、症状の表れ方を分類するものです。
「虚証」は病気に対しての抵抗力が弱く体の働きが低下している状態で、「実証」は病気に対して抵抗力があるものの、体にとって不要なものが充満している状態とされています。
| 項目 | 実証タイプ | 虚証タイプ |
|---|---|---|
| 体型 | がっちりしている | 華奢、痩せ型 |
| 顔色 | 赤っぽい、はっきりわかる | 青白い、暗い |
| 食欲 | 胃腸が強く食欲旺盛 | 胃腸が弱く、小食 |
| 声 | 大きい、ハリがある | 小さい、弱い |
| 汗 | 暑がり、汗をよくかく | 冷え性、汗が少ない |
| 便 | 便秘気味 | 下痢をしやすい |
| 舌 | 色がはっきりわかる、舌苔が厚い | 色が淡い、舌苔が薄い |
防風通聖散は「実証」と呼ばれる体力・気力が充実しているタイプの方に適した漢方薬なので、以下のような体質の方は効果を感じにくい・痩せないと感じる可能性があります。
防風通聖散は腹部に皮下脂肪が多く蓄積している肥満症の方を対象とした漢方薬なので、もともと皮下脂肪が少なかったり、痩せ型の場合は効果を感じにくいでしょう。
防風通聖散は代謝を整えつつ体内の余分な水分・老廃物を体外に排出することで症状を改善するため、もともと便通が良かったりお腹が緩い方だと効果を感じにくかったり、かえって下痢を起こしてしまうこともあります。
体質的には適しているはずなのに、効果を感じられないという場合、生活習慣が改善されていなかったり、防風通聖散の服用方法が間違っている場合も考えられます。
防風通聖散は、体質を改善することでダイエット効果が期待できる漢方薬のため、効果を実感するまでには一定の時間がかかります。数日服用しただけで「効果がない」と判断せず、まずは1ヶ月継続して体の変化を探してみましょう。
防風通聖散は代謝を促進し、余分な脂肪や水分を排出する働きがありますが、食生活が乱れていたり、暴飲暴食してしまっては効果を感じることが難しいでしょう。
防風通聖散の服用を継続するとともに、摂取カロリーや栄養バランスを見直して適切な食事管理を行うことが大切です。
運動習慣が全くないという方は、防風通聖散の肥満症の改善効果を実感しにくいかもしれません。そのため、防風通聖散の服用と併せて運動習慣を取り入れると代謝が促進されて、脂肪や老廃物の排出がよりスムーズになります。
自己判断で量を増やしたり、逆に「副作用が心配」と量を減らしたりすると、適切な効果が得られません。
また、防風通聖散は飲むタイミングによって吸収が緩やかになってしまい、効果が表れにくくなる可能性もあるので、用法用量を守る事が大切です。
次の項目では、防風通聖散の服用方法について、効果的な飲み方やタイミングを紹介しているので参考にしてください。
防風通聖散の痩せる飲み方はある?いつ飲むのが良いか解説
結論から言うと、防風通聖散には「必ず痩せる飲み方」と断定できる飲み方はありません。
体重減少の効果には個人差があり、服用タイミングだけで減量効果が大きく変わるといった明確なエビデンスも確認されていません。
ただし、防風通聖散は服用するタイミングや用量を正しく守ることで、本来期待される作用(便通改善や代謝のサポートなど)を発揮しやすくなるとされているので、ここでは防風通聖散はいつ飲むのが良いか、食後に飲んでも問題ないのか、飲み忘れた場合の対処法等の基本的な飲み方について紹介します。
防風通聖散はいつ飲む?効果的な服用方法と用量
防風通聖散を服用するタイミングとして指示される「食前」「食間」ですが、具体的には以下のタイミングを指します。
| 食前 | 食前とは食事をとる30分前のタイミングを指します。胃の中が空の状態で服用することで、生薬の成分が効率よく吸収されやすくなります。 |
|---|---|
| 食間 | 食間とは食事と食事の間のことで、食後2〜3時間程度経過したタイミングを指します。食前と同様に、胃が空に近い状態で服用することで吸収効率が高まります。 |
防風通聖散は、胃が空の状態で服用することで生薬の成分の吸収が良くなり、本来の効果を発揮しやすくなります。
防風通聖散は1日2~3回に分けて服用します。医療用漢方の場合、医師が1人1人の体重・年齢・症状に応じて用量を調整するため、指示通りに服用しましょう。
服用時の注意
防風通聖散は、水やぬるま湯で服用するのが一般的です。お茶やジュース、牛乳などで服用すると、成分によっては漢方薬の吸収に影響を与える可能性もあります。味や匂いが苦手で不安という場合は、医師や登録販売者に相談してみてください。
防風通聖散は食後に飲んでもいい?飲み忘れた時の対処法
防風通聖散は、基本的に食前・食間での服用が推奨されていますが、「食後に飲んではいけない」というわけではありません。ここでは、食後の服用や飲み忘れた時の対処法について解説します。
防風通聖散は基本的には食前・食間の服用が推奨されていますが、食後に服用しても問題ありません。
ただし、食後は胃の中に食べ物がある状態のため、食前・食間と比べると生薬成分の吸収効率が落ちる可能性があります。うっかり飲み忘れてしまうのは仕方がありませんが、なるべく食前・食間での服用を継続するのが良いでしょう。
飲み忘れた時の対処法
- 気づいたタイミングで飲む
次の服用時間まで十分な間隔がある場合は、気づいた時点で服用しましょう。 - 次の服用時間が近い場合は1回スキップ
次の服用時間まで2〜3時間以内に迫っている場合は、忘れていた分をスキップして、次回から通常通り服用するのが良いでしょう。 - 2回分をまとめて飲まない
飲み忘れたからといって、1回で2回分の量を服用するのは避けましょう。用量を守らないと副作用のリスクが高まる可能性があります。
防風通聖散は継続して服用することで効果が期待できる漢方薬です。飲み忘れを防ぐために、スマートフォンのアラームやリマインダー機能を活用したり、日常生活の習慣(起床後、帰宅後など)と結びつけるのも良いでしょう。
防風通聖散を飲み続けるとどうなる?危険性・副作用や合わない人の特徴
防風通聖散は、医師の処方や用法・用量を守って服用すれば、多くの場合は安全に使用されている漢方薬ですが、体質や持病・服用期間によっては、副作用が現れたり注意が必要となるケースもあります。
ここでは、防風通聖散の副作用と、飲み続けると体にどのような影響が出る可能性があるのか危険性をまとめ、合わない人の特徴、糖尿病や高血圧などの持病がある場合の注意点について解説します。
防風通聖散の主な副作用(下痢・発疹、むくみなど)
防風通聖散で起こりうる副作用は以下の通りです。
| 分類 | 症状 |
|---|---|
| 消化器 | 下痢・軟便、腹痛、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐 |
| 自律神経 | 不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等 |
| 過敏症 | 発疹、掻痒感 |
| 泌尿器 | 排尿障害 |
防風通聖散の主な副作用は、下痢や腹痛などの消化器症状や頻脈・動悸などの自律神経症状、排尿障害です。非常に稀ではあるものの、上記のような重大な副作用が起こる恐れがあるため、これらの症状が現れた場合は服用を中止して、すみやかに医療機関を受診してください。
防風通聖散を飲み続けると危険?リスクも解説
ここでは、防風通聖散を長期服用するリスクと、適切に継続するためのポイントについて解説します。
| 副作用 | 症状 | 説明 |
|---|---|---|
| 間質性肺炎 | 咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常等 | 肺の組織に炎症が起こって硬くなり、酸素を取り込む能力が低下 |
| 偽アルドステロン症 | 血圧上昇、浮腫、低カリウム血症 | カンゾウ(甘草)の主成分であるグリチルリチン酸の過剰摂取によって引き起こされる病気 |
| 腸間膜静脈硬化症 | 腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等 | 大腸壁内から腸間膜の静脈に石灰化などが起こり血流が阻害されて腸に十分な血液が供給されなくなる疾患 |
| 大腸黒皮症(大腸メラノーシス) | 大腸粘膜の変色 | 色素沈着により、大腸粘膜が褐色や黒色に変色している状態で、病的なものではない |
| 肝機能障害、黄疸 | AST、ALT、Al-P、γ-GTP等の著しい上昇 | 肝臓が損傷を受けて、肝臓の機能が低下した状態 |
防風通聖散は、適切に使用すれば効果的な漢方薬ですが、長期服用には様々なリスクが伴います。特に5年以上の長期服用は避けるべきで、長期的な使用を考えている場合は、必ず医師の指導の下で定期的な検査を受けながら服用することが重要です。
防風通聖散は糖尿病・高血圧でも使用できる?
糖尿病、高血圧の疾患がある場合の防風通聖散の服用について解説します。
防風通聖散は肥満を伴う2型糖尿病の方の減量サポートを目的として、医師の診断の元で処方されるケースもあり、基本的には糖尿病の方でも服用できるとされています。
ただし、薬の相互作用によって血糖値コントロールに影響が及ぶ可能性もあるため、防風通聖散を服用する場合は必ず主治医に相談しましょう。
防風通聖散には血圧に作用する生薬も配合されているため、重度の高血圧の方や血圧のコントロールが十分にされていない方が使用する場合は、必ずかかりつけ医に相談してください。
防風通聖散が合わない人・飲まない方がいい人は?
一般的に、防風通聖散をはじめとする漢方薬が「自分に合っていない」場合は、下痢や胃もたれ・食欲不振や、不眠、発汗過多、頻脈・動悸などの副作用の症状が現れることがあります。
また、防風通聖散は服用を避けた方が良い方や注意が必要な方もいます。
- 妊娠中・授乳中の方
- 防風通聖散に含まれるダイオウ(大黄)やボウショウ(芒硝)は、子宮収縮作用があるため、妊娠中の服用は避けましょう。また、防風通聖散の成分が母乳に移行し、乳児の下痢を引き起こす恐れがあるため、防風通聖散か授乳の中止を検討する必要があります。
- 高齢者
- 高齢者は一般的に体力が低下しており、副作用が現れやすい傾向があります。特に、下痢や脱水のリスクが高まるため、慎重に使用する必要があります。
- 小児
- 小児(15歳未満の子ども)を対象にした臨床試験は実施しておらず、効果や安全性が確認できていないため、服用は避けましょう。
服用に注意が必要な方
- 循環器系の障害または既往歴がある方
- 重症高血圧症の方
- 排尿障害のある方
- 甲状腺機能亢進症の方
- 腎臓機能障害・高度の腎障害のある方
体質や持病によっては、防風通聖散以外の他の漢方薬が適している可能性もあります。防風通聖散が自分に合うかどうか判断に迷う場合は、自己判断で服用を開始せず必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
防風通聖散には大黄などの子宮収縮や下痢を促す可能性のある生薬が含まれているため、妊娠中・授乳中の服用は慎重な判断が必要です。
医療用医薬品の添付文書では、「妊婦または妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与」と記載されているケースが多くあり、授乳中の方についても、生薬成分が乳汁中に移行する可能性があるため、防風通聖散の服用を検討している場合は、自己判断で服用せず、必ず産婦人科の主治医や薬剤師に相談してください。
防風通聖散で効果を感じにくい場合は、GLP-1などの医療ダイエットが次の選択肢になります。
治療費用を抑えられるクリニックはこちらで比較しています。
防風通聖散はどれがいい?処方薬と市販薬での効果は違う?
防風通聖散には、医療機関で処方される医療用漢方製剤とドラッグストアなどで購入可能な市販薬である一般用漢方製剤があります。
ここでは、処方薬と市販薬の違いや種類について解説します。
防風通聖散の種類(錠剤・顆粒)処方薬と市販薬の違い
| 項目 | 医療用漢方製剤 | 一般用漢方製剤 |
|---|---|---|
| 生薬量 | 医療用として登録した量 | 医療用の半量〜満量 |
| 保険適用 | 条件が合えば可能 | なし |
医療用の防風通聖散は厚生労働省に承認された漢方製剤です。18種類の生薬の構成は共通しているものの、生薬の配合量やエキス量は各メーカーによって若干異なります。また、薬価基準に登録されているため、医師の判断の元で保険適用として処方される場合もあります。
一方、市販の防風通聖散は厚生労働省または都道府県知事に一般用漢方製剤として承認を受けたうえで販売されています。生薬量は医療用の半量から満量までと定められており、製品によって配合量が異なります。
防風通聖散には錠剤タイプ、顆粒タイプ、煎じ薬タイプがあります。
- 錠剤タイプ
- 漢方特有の味や香りが抑えられているため、漢方の風味が苦手な方も比較的飲みやすいでしょう。ただし、一度に飲む錠数が多い場合もあるので、検討する際は確認しましょう。携帯しやすく出先でも飲みやすいのが特徴です。
- 顆粒タイプ
- 水やぬるま湯で溶かしたり、粉のまま水で飲み込みます。漢方薬の味や香りを感じやすいため、苦手な方はオブラートや服薬ゼリーの利用を検討してみてください。
- 煎じ薬タイプ
- 煎じ薬として処方・販売されている防風通聖散もあります。生薬の成分を水で煮出して飲むため手間がかかりますが、生薬の成分をそのまま摂取できるのが特徴です。
防風通聖散は継続することで効果を実感しやすくなるため、自分にあった剤形を選ぶようにしましょう。
防風通聖散の処方薬の種類(ツムラ・クラシエなど)
ここでは、代表的な製薬会社(ツムラ・クラシエなど)が製造する処方薬(医療用)の防風通聖散について、生薬の配合量や構成の違いを紹介します。
| 分類 | 医療用漢方製剤(要指示医薬品) |
|---|---|
| エキス量 | 7.5g(1日分)中、4.5gの乾燥エキスを含有 |
| 用法用量 ※成人(15歳以上) |
1日7.5gを2〜3回に分割し、食前または食間に服用する |
| 分類 | 医療用漢方製剤(要指示医薬品) |
|---|---|
| エキス量 | 7.5g(1日分)中、日局防風通聖散エキス5,700mgを含有 |
| 用法用量 ※成人(15歳以上) |
1日7.5gを2〜3回に分割し、食前または食間に服用する |
| 分類 | 医療用漢方製剤(要指示医薬品) |
|---|---|
| エキス量 | 9g(1日分)中、日局防風通聖散エキス5,700mgを含有 |
| 用法用量 ※成人(15歳以上) |
1日7.5gを2〜3回に分割し、食前または食間に服用する |
医療機関で処方される防風通聖散は市販薬(一般用医薬品)と異なり、薬価基準に基づいて医療保険が適用されるため、メーカー希望小売価格のような定価は設定されていません。
防風通聖散は1人1人の体質や症状によって合う・合わないの差がありますが、医療機関を受診すれば、医師の診断のもとで体質・症状に合わせて用量を調整してもらいやすいというメリットもあります。
防風通聖散のドラッグストアで買える市販薬(ツムラ・クラシエ・ロートなど)
病院を受診する手間を省いて防風通聖散を入手したい場合は、ドラッグストアなどで購入するのも一つの方法です。
ここでは、ドラッグストアで購入できる防風通聖散をご紹介します。
| 料金 | 20袋(10日分):2,400円 48袋(24日分):4,300円 |
|---|---|
| 分類 | 一般用漢方製剤(第2類医薬品) |
| エキス量 | 2包(3.75g)中、2.25g(1/2量)の防風通聖散エキスを含有 |
| 用法用量 ※成人(15歳以上) |
1日2回1包(1.875g) 食前に水またはお湯で服用 |
| 特徴 | スティック包装になっており、開封してそのまま服用できます |
| 料金 | 60錠(5日分):1,100円 144錠(22日分):2,200円 312錠(26日分):4,400円 |
|---|---|
| 分類 | 一般用漢方製剤(第2類医薬品) |
| エキス量 | 12錠(1日分)中、3,420mg |
| 用法用量 ※成人(15歳以上) |
1日3回4錠 食前または食間に水または白湯で服用 |
| 特徴 | フィルムコーティングが施されているため、漢方の味や匂いが苦手な方でも飲みやすいでしょう |
| 料金 | 60錠(5日分):1,430円 168錠(14日分):3,740円 360錠(30日分):7,480円 372錠(31日分)※通販限定:7,590円 |
|---|---|
| 分類 | 一般用漢方製剤(第2類医薬品) |
| エキス量 | 12錠(1日分)中、5,000mgの防風通聖散エキスを含有 |
| 用法用量 ※成人(15歳以上) |
1日2回6錠 食前または食間に水または白湯で服用 |
| 特徴 | フィルムコート錠のため、服用する際に漢方薬の味や匂いが少なくて済みます |
市販薬はメーカーごとに剤形や服用回数が異なるので、食前に飲むのを忘れやすい方は1日2回タイプ、こまめに飲める方は1日3回タイプなど、自分のライフスタイルに合わせて検討すると良いでしょう。
また、防風通聖散を購入する際は、なるべくドラッグストアの薬剤師や登録販売者に相談し、自分の体質や症状に合う製品を選びましょう。服用中に体調の変化や副作用を感じた場合は、すぐに服用を中止して医師や薬剤師に相談してください。
防風通聖散について知恵袋・口コミでよくある質問まとめ
最後に、防風通聖散について、知恵袋や口コミなどでよくある質問をまとめたので参考にどうぞ。
防風通聖散で下痢になってしまったらやめた方がいい?
ツムラの防風通聖散を飲んでるのですが飲んでからお腹を下すようになり突然の腹痛が凄いです。これは合わないのでしょうか?
まだ1週間も経ってないので様子を見ようか迷っています。
症状が軽度であれば数日様子を見てもいいですが、症状がひどい場合は、すぐに服用を中止して医師に相談しましょう。
防風通聖散には、ダイオウ(大黄)やボウショウ(芒硝)といった胃腸を刺激する作用がある生薬が含まれているため、服用初期は体が慣れるまで一時的にお腹が緩くなったり、胃腸が弱い方の場合は下痢を引き起こすことがあります。
症状が軽度であれば、用量を減らしてみたり、飲むタイミングを食前ではなく食後にずらすなどの方法もあるようなので、医師に相談のうえで自分に合う飲み方を検討してみると良いでしょう。
数日たっても症状が治まらなかったり、水のような激しい下痢が起こる場合は、防風通聖散が体質に合っていない可能性があります。無理に服用を続けると腸の機能に悪影響を及ぼす恐れもあるので、服用を中止して速やかに医師に相談しましょう。
防風通聖散と防已黄耆湯でダイエット効果があるのはどっち?
防已黄耆湯と防風通聖散はどちらの方がダイエットに効果あるのでしょうか?
どちらが自分に合っているかは体質によって異なるため、自分に合った漢方薬を服用することが大切です。
一般的に、防風通聖散は実証タイプの方に用いられる漢方薬です。代謝の促進や体内にこもった熱・老廃物の排出を促し、便通を良くすることで、肥満の改善をサポートするとされています。
一方、防已黄耆湯は虚証タイプの方に用いられる漢方薬です。代謝を改善して余分な水分を排出し、むくみを解消して水太りの解消をサポートするとされています。
以下に、実証タイプと虚証タイプそれぞれの太り方の特徴をまとめたので、自分の体質の傾向を確認する目安として参考にしてみてください。
実証タイプの太り方の傾向
- お腹を触るとしっかりと脂肪がある
- 食欲旺盛でカロリー過多になりやすい
- 便秘を伴うことが多い
- 体力がある
虚証タイプの太り方の傾向
- お腹を触ると柔らかい
- 特に下半身の浮腫みが気になる
- 間食をしなくても痩せにくい
- 疲れやすい
防風通聖散や防已黄耆湯の服用を希望している場合、基本的には医師や薬剤師に相談の上で漢方薬を選ぶようにしましょう。自己判断のみで漢方を服用すると、十分な効果が得られないだけでなく、副作用のリスクも高まるため注意が必要です。
防風通聖散をオンラインで処方してくれるクリニックはある?
近年は、防風通聖散をオンラインで処方してくれるクリニックも増えてきています。
オンライン診療を行っているクリニックとしては、DMMオンラインクリニックやスマルナ、イースト駅前クリニックなどがあり、料金は1ヶ月あたり4,500円から6,600円程度が目安です。
オンライン診療に対応しているクリニックでは、定期便やまとめ買いで1ヶ月あたりの費用が割安になるところもありますが、薬代のほかに診察料・薬の送料などの追加費用がかかる場合があります。検討する際は費用の総額をよく確認し、予算と続けやすさを踏まえて自分に合った購入方法を検討してみてください。
防風通聖散の1ヶ月分の値段の目安は?
防風通聖散の1ヶ月分の値段を調査してまとめました。
| 区分 | 1ヶ月あたりの料金 |
|---|---|
| 医療用漢方製剤 (自由診療の場合) |
約4,500円~6,600円 |
| 一般用漢方 | 約4,300円~8,500円 |
ドラッグストアやオンラインショップで購入できる防風通聖散の市販薬は、1ヶ月あたり約4,300円~8,500円程度かかります。メーカーによっては、費用を抑えて数日から試せる小容量版を販売しているところもあったので、希望に合わせて検討してみてください。
防風通聖散の服用を検討している方は、自分の予算や生活スタイル、体質に合わせて、医師や薬剤師に相談しながら最適な方法を選んでくださいね。
防風通聖散は保険適用になる?
医師から「肥満症」と診断された場合、防風通聖散の処方が保険適用になる場合があります。肥満症とは、BMIが25以上で肥満関連疾患※1を発症している場合、またはBMI25以上で内臓型肥満の場合を指します。
「肥満症」の治療薬として防風通聖散が処方された場合、3割負担で計算すると1ヶ月あたり1,000円程度です。
ただし、BMI25以上であっても健康上の問題がない場合や美容目的の減量・ダイエットに用いる場合は保険適用外となり、自由診療扱いになります。
※1 肥満症関連疾患一覧
耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常)、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症、痛風、冠動脈疾患、脳梗塞、一過性脳虚血発作、非アルコール性脂肪性肝疾患、月経異常・女性不妊、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、肥満低換気症候群、運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節・変形性脊椎症)、肥満関連腎臓病
