トラネキサム酸×美容⓵
みなさまこんにちは!
世で言われる美容内服薬には様々な種類があります。
その中でも有名な「トラネキサム酸」についてお話します。
トラネキサム酸は肝斑(シミの一種)に効果がある内服薬と言われています。
左:トランサミン錠(先発医薬品)
右:トラネキサム酸錠「YD」(後発医薬品)
どちらも有効成分は同じになります
ー肝斑とはー
特徴として以下の点があげられます。
- 両側の頬を中心に左右対称にできる
- シミの境目がわかりにくい
- 30~40歳代の女性に発症することが多い
- 主な原因は「紫外線」や「妊娠やピルなどの女性ホルモンの乱れ」と考えられている
予防のためには日ごろから紫外線対策をして肌への刺激を軽減することと、適度な運動や睡眠をしっかりととることでホルモンバランスを整えることが重要です。
←肝斑のイメージ
ートラネキサム酸の働きー
シミの原因と言われるメラニン。これは肌の奥にあるメラノサイトと呼ばれるメラニンを作る工場のような場所で作られます。肝斑はこの工場が常に活性化しやすい状況なので、メラニン色素が過剰に作られてしまい、常にシミが目立つようになってしまいます。
そこで「トラネキサム酸の内服」が重要となります。
トラネキサム酸は、メラノサイトを活性化する物質(プラスミン)を阻害することで、メラニンを作るための情報伝達をブロックします。この働きにより、メラノサイトの働きが抑えられて、シミの発生を抑えることができます。
肝斑に対するトラネキサム酸(内服薬)の効果ですが、継続的な内服により肝斑を薄くすることができます。なぜなら、ビタミンC製剤と比較した試験があり、色素沈着の改善率はトラネキサム酸群で60.3%、ビタミンC群で26.5%でした。また、トラネキサム酸は効果の実感も得られやすいようです。(※1)
内服を中断してしまうと、再発リスクも高くなるので長期目線にはなりますが医師の診察のもと、継続的な内服が望まれます。(平均2~6か月)
次回は、トラネキサム酸の内服量や期間などについて解説させていただきます。
まとめ
肝斑治療で重要なことは「肝斑」と診断を受けることです。
自己判断により、「シミだと思っていたら実は肝斑だった」というリスクにつながりますので、肝斑が疑われる場合は、まずは医療機関の受診が推奨されます。
トラネキサム酸は「プラスミン」という物質の働きを抑えることで肝斑に効果があります。 効果を実感するためには継続的な内服が必要となりますので、医師の指示通りに服用しましょう。
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