BEAUTY TIPS

美容の学び場

2024.02.16

トラネキサム酸×美容⓶

みなさまこんにちは!

前回はトラネキサム酸の働きについてお話ししました。

今回はトラネキサム酸の内服量や期間などをお話しします。


ートラネキサム酸とはー

トラネキサム酸は、人工的につくられたアミノ酸の一種。

肝斑に対する美白効果のほかにも、止血作用や炎症を抑える作用があるため、出血しやすい方に使用したりします。

写真はトラネキサム酸錠250mg「YD」です。

「トランサミン®」は先発名で、有効成分は同じになります。


ー服用量ー

トラネキサム酸は1日500~1500mg飲むことを推奨されており、飲み忘れてしまっても1日250mg以上は摂取するように心がけましょう。

なぜなら、トラネキサム酸を1日500mg・750mg・1000mg・1500mg飲む4つのグループに分けて肝斑への効果を比較した報告があり、どのグループも肝斑の治療に有効であるという結果でした。そして、有効性が治療時間と相関していることも示されたので、継続的に服用を続けることが大切です。(※1)

また、トラネキサム酸を1日250mg摂取するグループAと1000mg摂取するグループBで比較している報告もあり、グループBは4週間後から、グループAは8週間後から肝斑の改善効果が認められ、8週間後以降の改善度はどちらも同等であったという報告があります。(※2)


ー服用期間ー

トラネキサム酸で治療をする際に大切なことは「医師の指示のもと、長期的な服用を続ける」ということです。

途中でやめてしまうと、抑えられていたプラスミンという物質が働きだしてメラニン色素を過剰に作りだしてしまい、再発につながってしまうからです。

期間は平均2~6か月で、飲み始めて4~5週間で効果を実感し始めると言われており、内服治療はゆっくりと症状が緩和されていくのが特徴です。

必要な期間は毎日継続しましょう。


ー副作用ー

比較的安全性の高い薬ではありますが、中には吐き気や食欲不振などの副作用が出る方がいます。

このような症状が出てきましたら、飲むのを中止し、医師に相談してください。


ー飲むときの注意点ー

①トラネキサム酸が配合されていない市販薬を選ぶ

市販薬には色々な成分が配合されていることが多く、総合風邪薬にもトラネキサム酸が含まれています。過剰摂取を避けるためにも、トラネキサム酸が入っていない市販薬を選ぶようにしましょう

➁血栓症の既往のある方や血栓ができやすい疾患をもつ方

止血作用(血栓を溶かすのを遅らせる作用)のある薬なので、このような診断を受けた方は医師の診察を受け、指示のもとに飲むようにしてください。


ーまとめー

トラネキサム酸は比較的安全性の高い医薬品と言われていますが、実は注意しなくてはいけないことがいくつかあります。

気になる点や不安な点がありましたら、必ず服用前に医師に相談し、指示に従ってください。


参考文献

※1 Analysis of the effect of different doses of oral tranexamic acid on melasma: a multicentre prospective study – PubMed (nih.gov)

※2 Therapeutic efficacy and safety of oral tranexamic acid 250 mg once a day versus 500 mg twice a day: a comparative study – PubMed (nih.gov)